2007年01月17日
すまい方日記・その9
12月某日・断面、空間の思案中の頃
平面のプランもだいぶん煮詰まってきました。ただあくまで平面であって、建築は立体物ですから
これからが正念場です。日記・その7でも記しましたように空間のイメージはありますが、そのまんまできるものでもなく、これから技術的な面や、予算面、そしていちばん大切な採光や通風・空調計画などいろいろな要素を加味しながら設計を進めていくわけです。
と、思案している頃に、Mさんよりメールが入りました。豚玉モダンさんよりご指摘のとおり、収納がどう考えても足らないので何とかしてほしいとのことです。いわれるように少ないことは解ってはいるんですが法規的にこれ以上面積を広げることはできない。
建ペイ率=198.40㎡(敷地面積)X0.4=79.36㎡>78.33㎡(現在の建築面積)
容積率=198.40㎡(敷地面積)X0.6=119.04㎡>116.63㎡(現在の延床面積)
*地下車庫(18.16㎡)は法規上緩和措置で算定外となります
(日記・その4をご参考ください)
以上のように、建築面積ではあと1.03㎡(1m四方くらいです)、延床面積でも2.41㎡しか広げられません。(ある意味、これだけきっちり使い切ったことをほめてください)

さて、リビングの断面はどうでしょうか?

黄色で塗ったところがリビングですが、ここの空間が腕の見せどころといったとこでしょうか。当初のMさんの希望とおり日本の洋館をイメージしながらデッサンしているときに、前回お知らせした吉報がまいこんできたというか、思いついた訳なんですが。
実は現在着工中の住宅でm邸(同じイニシャルなので小文字で)があります。m邸は新潟の古民家を再利用して計画した古民家再生住宅です。昨年の春より現地に出向き、調査をしながら計画を進めてきまして8月に解体しました。(m邸については アブデザインWEB(works) をご覧下さい)


9月に高山に輸送してきました。

機会があればm邸もご紹介したいと思いますが、古民家の再生は結構大変で、現地で解体前に現況図を作成し、使えそうな部材をリストアップします。解体後に部材を再チェックして最終リストを作成して計画が始まります。10月に実施設計を完了し、11月に着工、現在基礎工事中ですが、新潟より移送してきた古材が計画部材と予備の部材を除いても余ることがわかりました。
m邸では余った古材をどうしようと思案し、M邸では空間をどうしようと思案。はたと思いついたのがm邸の古材をM邸で使わせてもらうことはできんやろか?ということでした。もちろんmさんとMさんは面識もなくただ設計事務所が同じというだけの関係です。ダメモトでmさんに相談したところ思いがけず快諾いただき、Mさんに相談したところ願ってもないことと大変喜んでいただきました。わたしも、あらたなやりがいができて八方すべてうまく事が進んで喜んだわけですが、ただ一人、設計をすすめていたM邸担当の青木だけは書き直しとなり、振り向いてはくれませんでした。
次回へ・・・
アブデザインWEB もご覧下さい。




