2007年02月27日

すまい方日記・その16

2月26日・見積依頼

日記では1月中頃の出来事を書いていますが、現実には本日、施工業者さん数社に見積もりを依頼しました。
3月8日に見積もりを提出していただき、その数社の中からM邸の施工業者を決定したいと思います。
Mさんには、施工業者さんの選定の過程や、予算額などの公開をどこまでさせていただけるか、確認しておりませんので、今回はこの程度にとどめますが、許される範囲内でできるだけ日記でお知らせしようと思います。

いずれにせよ現在、図面も無事(?)完成しまして、見積もりを待つところまで来ました。
これから4月の着工を目指し、確認申請など、申請業務に入ります。
着工まで、1月からの実施設計の過程や、思いなどもう少し書いていこうと思います。



出来上がった図面です。

建築図 41枚、 電気設備図 6枚、 給排水設備図 4枚、の計51枚となりました。

せっかくですので次回どんな図面があるのか説明します。

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2007年02月21日

すまい方日記・その15

1月始め・実施設計の頃   もうひとつのあかり 「灯り」について

前回の「明かり」はみちびき、取り入れるものと書きました。もうひとつのあかりー灯りーはすなわち照明の事ですので、自ら照らさなければなりません。言葉のとおり照明は、暗くなった住まいを明るく照らすための器具ですが、総じて私たちは部屋の隅々まで明るく照らさなければならないといった先入観が、子供の頃から植え付けられてしまったような気がしてならないんですね。

私の数少ない海外経験からしても、日本ほど明るい街並みの国はないんじゃないでしょうか?
(夜のコンビニエンスストアのまぶしさは異常だと思うのは私だけなのかな?)
北欧の友人の住まいにお邪魔したときに、ほの暗いながらもすてきな部屋のなかで暮らしながら、お客さんが見えたときだけ、ろうそくを足すという話は今でも憶えています。

そんな思いがあるもんですから、照明を計画するときは明るく照らすというよりも、どうしても灯すというイメージで考えがちです。闇あっての灯りともうしましょうか、そのコントラストって大事だと思うんですがどうでしょう?

ということで、うちではあながち提案の際にお客様から暗いんじゃない?と指摘を受けることもあるんですが、そんな思いも説明して了解いただいたスペースに取り入れたりしています。



通常、蛍光灯をつけがちな照明も、このように裸電球を板でサンドする事により変化をつけたり、



これは階段スペースですが、壁つけ照明(ブラケット)もただ取り付けるだけでなく埋め込むことにより趣が増します。



N邸のリビングではベース照明をペンダントにしてコーディネイトしています。



M邸でもそんな思いをこめながら照明計画を提案しました。

はてさてどんな感じで「灯り」は灯るのでしょうか。



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2007年02月15日

すまい方日記・その14

1月始め・実施設計の頃  「明かり」について

年も明けてM邸も実施設計にかかってきました。この頃になると建築設計ばかりでなく、電気設備、給排水設備、空調設備などいろいろな区分を平行して設計を進めていきます。
これからしばし、区分ごとに自分の考えや、M邸への思いを綴っていこうと思います。

まずは「明かり」について。

あかりにはふたつの意味があります。ひとつは「明かり」でこれは自然光を指します。
もうひとつは「灯り」でこれは人工的な光源、つまり照明のことです。(ろうそくも!)
このふたつのあかりが建築、住まいの大切な要素であることは言うまでもありません。

明かりは自然光なんで建物に導き入れる必要があります。その手だてとして窓があるわけですが、ただやみくもに大きな開口部をたくさん開ければ、すなわち明るい住まいになる訳でもないんですね。
うちで設計をさせていただいたお客様もほとんどの方が、窓は大きく、明るく、数多くと要望されますが「壁」あっての「窓」ということと、そのバランスが快適な住まいの要因であることを考えてもらいます。
明かりをとれるだけとっちゃうんじゃなくて、やさしく導き入れるって感じかなあ。うまく言えないけどそんな思いがあるんですね。

また、窓には自然光を導き入れる役目の他に、風を通したり、景色を取り入れたりする役目もありますから、ほんと気を使います。

話は跳んで、京都の長岡京近くに大山崎美術館があります。建物は大正時代に造られた洋館ですが美術品もさることながら、建物がそれも窓が良いんです。



5年前のスナップですが外観もさることながら、室内にはいる光がきれいなんですね。

 

これは洗面室の小窓を失敬して撮ったものですが、シルエットがいいんです。

そんな印象が残っていて





高山中華そばの「豆天狗」さんでアレンジして使ってみたりしています。



これはうちの事務所なんですが、本棚のひとマスを小窓ににしたり



足下をはめ殺しの窓にして外の小庭を取り入れたりしています。こういった窓は、採光や、通風に重きを置くんではなくて、明かりをさりげなく取り入れたり、内と外をつなげる(景色を切り取る)ためのまどなんですね。住まいは明るく、風通しが良く、景色も良いのが理想ですので、窓もシンプルに構成するのが基本ですが、その一部にこういった明かりを導き入れる思いの窓があると、より心地よくなるんじゃないかと思っています。M邸では和室の床の間、階段に組み込んでいこうと思います。

次回はもうひとつの「灯り」について・・・

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2007年02月06日

すまい方日記・その13

12月某日・外観打ち合わせ

これまで住まいの内部について日記を進めてきましたが、日記その9の断面をうち合わせしていた頃(12月初旬だったかな?物忘れが多くなってきました)にスタディで制作した模型と、パースをMさん家族に見てもらいました。




当初のMさんの要望に日本の洋館スタイルでというのがありました。とはいうものの、あまりデコラティブに造形を作っちゃうと予算が跳ね上がってきますし、スタイルはイメージしながらシンプルな屋根形状で作ってみたのがこれです。


あれから、結果として随分打ち合わせの課程で変更しておりまして、リビングの窓が腰窓になったり、寝室の窓の形状も変更しました。小屋裏収納部分も当初は無かったんで、継ぎ足して作ったんですが、これもこの時点よりも手前に増えてきまして、寝室用のトップライトが無くなり、リビングに移動したりしています。

外観パースもいくつか書いてみました。

Mさんの要望でメンテナンスの容易なものという課題もありましたので、外壁材としてガルバニウム鋼板もしくは、アルミニウム鋼板を主材に、左官壁をポイントで使おうかとイメージしました。ただそれだけだと、あまりに今風になっちゃうんで玄関、アプローチ部分は木でアレンジしようと書いたのが(書いたのは青木ですけど)、書かせたのがこれです。ごくろうさん。

別アングルでみると


こんな感じです。ちょとカラースキームも変えてみようや、と気楽に青木にお願いし、せっせと作りかえてもらうと


こんな感じで、うちらしく地味でいいんじゃないかと(うちが作る住まいは、ほんと地味です。ホームページご覧下さい)Mさん家族に見てもらいました。

※この頃にはMさんとの打ち合わせも数重ねてますし、Mさん家族がどんな住まいを望んでいるのかもうすうすわかって来るんです。Mさんも私がどんな住まいが作りたいか(得意か)を感づきつつあるころですので、その趣向さえあえば、デザイン性の強い外観の提案もあんまりずれることなく、気に入っていただけます。

基本的には、Mさん家族にも気に入っていただけたんですが、素材の吟味、断熱、耐震性については再度検討、チェックしましょうということで、外観の第一段階突破です。

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